女性ホルモン・エストロゲンと似た働きをし、
更年期症状を緩和する効果があるといわれているエクオール。
エクオールは女性ホルモンの減少によって起こる女性の薄毛にも効果が期待できます。
私は現在エクオールサプリメントを服用しています。
飲んでいるのはエクオール+ラクトビオン酸。
このサプリを製造販売するアドバンスト・メディカル・ケアに
サプリの成分のことなどを問い合わせる機会がありました。
話の流れで、薄毛対策でエクオールを服用する男性もいる、
という興味深いお話もうかがいました。
女性ホルモンの減少と薄毛の関係

女性の薄毛の原因は、栄養不足やストレスなど環境負荷によるもののほか、
更年期に女性ホルモンの分泌が減り、男性ホルモン優位になることでも起こる、
といわれています。
一般的に40歳を過ぎると更年期と呼ばれる世代になりますが、
40歳を過ぎてからの薄毛は女性ホルモンの減少によるものが多いようです。
女性の薄毛が女性ホルモンの減少が原因なら、女性ホルモンと同様の働きをする
エクオールを補ってあげれば薄毛対策の強い味方になりますね。
では女性ホルモンが女性の体にどんな影響を与えているのかを確認してみましょう。
髪の成長に深くかかわる女性ホルモン
女性ホルモンには2種類あります。
エストロゲンとプロゲステロンです。
それぞれのホルモンがどんな役割を担っているのか簡単にご紹介します。
□エストロゲン
エストロゲンは卵巣内の卵胞を成熟させ、排卵や受精、妊娠に備える準備を整えます。また血の巡りを良くして肌に潤いと弾力を与える働きや、髪の成長期をのばす、という働きも担っています。
さらに自律神経を整え、心のバランスを保つ役割も担っています。
□プロゲステロン
プロゲステロンは排卵直後から受精に備えて妊娠しやすい環境を作る役割を担っています。
厚くなった子宮内膜を維持し、流産を防ぐなど妊娠と妊娠の維持をサポートします。
一方で皮脂分泌を増やして大人ニキビの原因になったり、メラニン色素を産む細胞を刺激して
肝斑を増やしたり、イライラなど感情の起伏を激しくする作用も持っています。
女性ホルモンの役割を確認してみると、エストロゲンが女性の豊かな髪の育成に深くかかわりがあることがわかります。
出産、病気、ストレスによるホルモンバランスの変化で、エストロゲンが極端に減少すると、髪が生えて伸びる、というサイクルが短くなり、薄毛になることがあります。
また更年期に入り女性ホルモンの分泌が減る、これもヘアサイクルが乱れて髪の成長が遅れ、
薄毛の原因になる、といわれています。

エストロゲンが減少した状態が続き、ヘアサイクルの乱れが続けば、毛は細く抜けやすくなり、
ボリュームのないペタッとした髪になってしまいます。
女性ホルモンの減少による薄毛の治療法
「更年期 薄毛 治療法」と検索すると以下のような薄毛治療の選択肢があがってきます。
薄毛治療専門クリニック、育毛剤、漢方服用…
私はここに「エクオール服用」という選択肢がプラスされてもいいと思っています。
更年期の薄毛の原因がエストロゲンの減少が関係しているのですから、エストロゲンを補う
エクオールはヘアサイクルを正常に整える効果があるはずです。
冒頭でも触れましたが、エクオールサプリメントを製造販売しているアドバンスト・メディカル・ケアによれば、薄毛治療を目的として男性がエクオールサプリメントを服用しているケースもあるのですから、女性が利用しない手はありませんね。
薄毛の状態が深刻な場合は、専門クリニックを訪れるのもおすすめです。
専門クリニックではいくつかの治療法を組み合わせることがあるからです。
いくつかの組み合わせを試すうちに効果が見込める治療法に出会えるスピードも高まるでしょう。
ちなみに専門クリニックではホルモン補充療法が用いられることが多いようです。
しかしホルモン補充療法には血栓症やがんなどの疾病リスクをあげる副作用が報告されていて、
十分に注意をはらって治療を行う必要があります。
ホルモン補充療法にリスクがあるとされるきっかけとなったのは、アメリカの国立衛生研究所が
設立した「女性の健康イニシアチブ(WHI)」による大規模調査の結果でした。
この調査では50~79歳の健康な閉経後の女性16,608名を対象にホルモン補充療法のメリット・
デメリットを評価するために5.2年間に渡って調査が行われました。
その結果、冠状動脈性心疾患、脳卒中、肺血栓などの血栓症、乳がんの発症率が増加した、
との報告があったそうです。
これを受けて日本産婦人科学会では、治験者が米国人で、日本人女性に同じように当てはまらないかもしれないが、ホルモン補充療法はそれに伴うリスクを十分に説明し、納得を得たうえで行う。
治療開始後は治療経過をよく観察することが望ましい、という見解を表明しています。
こちらに日本産婦人科学会のホルモン補充療法に関する見解を引用しておきます。
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これからの更年期医療におけるHRT
今回明らかにされたWHIの中間報告を踏まえて、より安全で効果的なHRTを更年期および閉経後の女性や、エストロゲン欠乏による疾患・病態に対して行なうための要点は、日本女性の疾病構造、遺伝的背景や生活習慣などの特異性とHRTとの関連、および子宮のある女性に対するHRTで用いられる黄体ホルモン製剤(プロゲスチン)の影響などが十分に明らかにされていない現状では、以下のようにすべきと考えます。
(1) 更年期・閉経後女性に対するヘルスケアの基本は、従来から強調されてきたように、精神・身体機能の評価と、これらに基づいた食事・運動・栄養などの生活習慣の適性化であり、それで十分な効果が見られない場合には薬物療法を行う。
(2) HRTは薬物療法の1つの選択肢であり、これを選択するに当っては、一人一人の女性について、そのリスクとベネフィットを慎重に判断する。
(3) 更年期症状(ホットフラッシュ、発汗などの血管運動神経症状、うつ、不眠などの精神神経症状、腟萎縮などの泌尿生殖器萎縮症状)を適応とする短期のHRTのリスクとベネフィットについて今回の報告では言及されていない。更年期症状に対するHRTの効果は明らかであるので、治療前に禁忌でないことを確認し、また治療開始後には、その効果を判定するとともに、乳がんやその他の異常所見の有無をチェックして安全性を確認しながら治療の継続・中止を判断する。
(4) 閉経後骨粗鬆症に対するHRTの予防・治療効果は明らかであるが、他にも骨折予防効果を有する薬剤があることも伝えるべきである。
(5) 心血管系疾患の予防を目的として、結合型エストロゲン0.625mg/日と酢酸メドロキシプロゲステロン2.5mg/日の連続服用によるHRTを、本試験の対象となった米国の女性に対して行なうことについては否定的な結論が得られた。従って、本邦女性でもリスク因子(肥満、高血圧、喫煙習慣など)を有する場合には、本試験の結論に則し、心血管系疾患の予防を目的としては、この処方によるHRTは行なわない。(注)
(注):エストロゲンの脂質代謝・血管機能への効能は証明されており、本試験で行なわれた以外のHRT(使用ホルモンの種類と量、投与経路など)についての有用性と安全性を否定するものではなく、これらについては今後の検討が必要である。
(6) 子宮のない女性に対しては、エストロゲンのみを用いる。子宮の有る女性に対するHRTには、子宮内膜がんの予防の見地からプロゲスチンの併用が必要である。プロゲスチンの併用方法については、同時連続療法であれ、周期的療法であれ、それに伴うリスクを十分に説明し、納得を得た上で行なう。治療開始後は乳房検診・血圧測定、脂質や凝固線溶系の血液検査などを行ない、慎重に治療経過を観察する。
引用元:日本産婦人科学会「ホルモン補充療法に関する見解」
引用元リンク:ホルモン補充療法に関する見解 (jsog.or.jp)
ホルモン補充療法に対してエクオールの服用は副作用がない、といわれています。
ホルモン補充療法に抵抗を感じるならば、副作用のない安全なエクオールでエストロゲンを補うことができ、薄毛の治療の一助となるのです。
また近年では、5年以内のHRT・ホルモン補充療法であれば、冠状動脈性心疾患、脳卒中、肺血栓などの血栓症、乳がんの発症率が高まる、などのリスクはほぼ抑えられると考えられています。
[まとめ]薄毛対策におすすめ!エクオールが髪にも効果的
髪の毛は一般的に月に1㎝前後伸びるといわれています。
いったん薄毛になってしまうとヘアサイクルが整い、再び元の毛量を取り戻すまでには
時間がかかるかもしれませんが、毎日のケアの積み重ねで取り戻していくしかありません。
エクオールサプリメントは食品です。
食品なので副作用はありません。そのため薄毛の兆候があらわれた初期の段階から
予防的にエクオールを服用するのもありです。
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