不思議をめぐるミステリーツアー バスを制せば京都を制する?

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旅行記

京都滞在二日目。

今日は京都市内の『不思議な京都を巡る』がテーマ。京都といえば歴史があるだけに不思議な伝説話がつきもの安倍晴明小野篁(おののたかむら)ゆかりのミステリースポットを探検します。

まずは滞在しているホテルから一旦南下して千本鳥居がフォトジェニックな伏見稲荷大社へ向かいます。

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お大臣に愛され続けて繁栄する伏見稲荷大社

お大臣に愛され続けて繁栄する伏見稲荷大社

まずは京都駅から奈良線に乗車し、稲荷駅へ向かいます。と、その前に京都市内の地下鉄とバスが1日乗り放題で900円というチケットを購入。例えば市営バスは1乗車につき230円なので、4回乗車すれば元が取れます。

もう一つバス乗り放題で600円というタイプもあるんですが、後々こっちのタイプにしておけばヨカッタ、となります。読み進めていただければ納得していただけるかと(汗)

伏見稲荷大社 秀吉が寄進した豪華な楼門

伏見稲荷大社 秀吉が寄進した豪華な楼門

この日は土曜日ということもあり、訪問したのは9時過ぎでしたが伏見稲荷は門前からすでに混んでいました。嵐山では見かけなかった訪日観光客の姿もちらほら。

鳥居の奥に見える楼門はたしか秀吉が寄進したはず。母・大政所の大病平癒祈願に建立し、以来稲荷信仰を深めたそうです。

伏見稲荷大社のご利益は商売繁盛、出世開運、家内安全と多岐にわたりますが、秀吉はじめ諸大名たちからの崇敬を大いに集めたことから楼門をはじめ千本鳥居の寄進が進んでこんなに立派な神社になったんですねぇ~。

伏見稲荷大社 幻想的な夜の千本鳥居を訪れる勇気

伏見稲荷大社 幻想的な夜の千本鳥居を訪れる勇気

そして千本鳥居へ。実は鳥居をくぐりながら動画を撮っていまして、帰宅した今もうっとり眺めては旅情に浸っているのですが、他の参拝客の皆さんも映っているので残念ながら公開することはできません。

伏見稲荷大社は24時間開放されているそうで、ライトアップされた夜間はこんなに美しい写真が撮影できます。

伏見稲荷大社 幻想的な夜の千本鳥居を訪れる勇気
出典:imamiya.jp

でも夜間の神社には禍々しいものが集まるといいます。ちょっと怖いので訪問できませんでした。

伏見稲荷大社 投資をしている人は必参拝 根上りの松

稲荷山を散策している時に面白いものを発見しました。

伏見稲荷大社 投資をしている人は必参拝 根上りの松

『根上がりの松』。一方の根が地表に現れている松で、株など投資ごとをしている人たちの間では「値上がりの松」として信仰されているようです。もちろん、拝んできました♬

伏見稲荷大社 投資をしている人は必参拝 根上りの松

まだオープン前でしたが、綺麗な庭を眺めながらお茶できる休憩スポットが良さげでしたよ。

陰陽師 安倍晴明の住居跡 晴明神社

陰陽師 安倍晴明の住居跡 晴明神社

伏見稲荷大社の参道でお土産を品定めしつつ、一旦電車で京都駅へ戻り、バスに乗り換え『一条戻り橋』へ向かいます。

あの世とこの世の分かれ道?一条戻り橋

あの世とこの世の分かれ道?一条戻り橋

『戻橋』といういわれは、『撰集抄(せんじゅうしょう)』に収められた逸話で、熊野で修業を積んでいた僧侶が父の訃報を聞いて急ぎ帰京すると、父の棺をしたがえた葬列がちょうどこの橋を渡るところに出くわし、棺に取りすがって泣くと、父が一時的に生き返って抱き合って泣いた、という言い伝えからきているそう。

この戻橋のはす向かいにあるのが当時一世を風靡した陰陽師・安倍晴明が住んでいた跡地に建立された『晴明神社』です。

魔除け・厄除けのご利益 五芒星がシンボルマークの晴明神社

魔除け・厄除けのご利益 五芒星がシンボルマークの晴明神社

境内の入り口には戻り橋が模してあるのですが、ほら、そこに、物の怪が、潜んでいますよね…

魔除け・厄除けのご利益 五芒星がシンボルマークの晴明神社

陰陽道では「魔除けの護符」として用いられる五芒星、あちらこちらに見受けられます。この星型は陰陽五行説の5つの要素、木・火・土・金・水の相克関係を現わしているといわれています。

魔除け・厄除けのご利益 五芒星がシンボルマークの晴明神社
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スマホの待ち受けにすると運気が上がるといわれている『晴明井』も五芒星のかたち。

優しく撫でて厄除けのご利益 晴明神社の厄除桃

優しく撫でて厄除けのご利益 晴明神社の厄除桃
優しく撫でて厄除けのご利益 晴明神社の厄除桃

晴明神社の御本殿に向かって右に配された『厄除桃』。『なで桃』とも呼ばれ、撫でると桃が厄を吸い取ってくれるそうです!ありがとう♬

晴明神社 不思議な話をもうひとつ

晴明神社 不思議な話をもうひとつ

『平家物語』から一条戻り橋にまつわる不思議な話をもうひとつ。

摂津源氏の源頼光の頼光四天王のひとり、渡辺綱(わたなべのつな)が夜中にひとり戻り橋を歩いていると、綺麗な女とすれ違う。女は「夜も更けて恐ろしいので家まで送ってほしい」と綱に頼む。怪しいと思いながらも女を馬に乗せると女はたちまち鬼の姿にカタチを変えたー

境内にはこんな不思議な伝承が数々披露されていて、ワクドキが好きな人にはおすすめの神社です。

近くて遠い哲学の道

近くて遠い哲学の道

晴明神社探検を終えるともうすでに13時近く。

稲荷大社の参道でお土産をチェックするのに時間を割きすぎた、お腹空いた…。でもランチする場所は決めてあるからもうひとガンバリ…。

意識が朦朧としながらバスを2本乗り継いで哲学の道を目指します。意外に時間を浪費してしまったのがバス停探し。グーグルマップを頼りに歩いていましたが、視力が悪いのとマップの見方に不慣れで目指すバス停を探し当てるのに相当な時間を費やしました。

それから地下鉄…。あまり乗り場がないよ~!今のところ一度も地下鉄使っていません。

哲学の道を散策するのはパワーみなぎる時に限る かな?

哲学の道を散策するのはパワーみなぎる時に限る かな?

実は哲学の道、散策しながらぶらぶら歩こうと思っていたので事前の下調べが甘く、銀閣寺道から南禅寺まで歩こうと思っていたんですが、その道のり2キロ。飢餓状態で足もパンパンだったのでついにここでタクることに。途中、楽しいお店がたくさんあったはずですが…。今回の旅のイチバンの後悔であります。

空腹でも目が覚める 南禅寺の絶景スポット

空腹でも目が覚める 南禅寺の絶景スポット

南禅寺の正門でタクシーを降ろしてもらいます。あきらめてこの辺りでランチを取ろうかと運転手さんに訪ねると、この辺りには湯豆腐屋さんばかりとのこと。実はお豆腐、あんまり好きではないのでやはり我慢することに。

さあ、石川五右衛門の逸話で有名な南禅寺の三門

高さ22メートル、知恩院・久遠寺や知恩院・仁和寺とともに日本最大級の名門と称される立派な門です。

門の内陣には家康の像が並んだり、天井絵は狩野探幽だったり、見どころは満載なのですがもう何も視野に入ってこない。お腹が空いたから(泣)

それでも根性で境内奥までたどり着き、圧倒的な存在感に心を奪われたのが水路閣

空腹でも目が覚める 南禅寺の絶景スポット
空腹でも目が覚める 南禅寺の絶景スポット

このアンティークな質感に目を奪われる橋は、琵琶湖疎水事業の一環として建造された水路橋で、明治23年に完成したもの。

当時はそのデザインが京都の景観にふさわしくないと相当な議論を呼んだそうですが、風化したレンガの表情は周りの緑に溶け込み、馴染んでいまや大切な景色の一端を担っているように思えます。

意識もうろうと歩いていた時間帯ですが、この絵になるアーチに出会って、一気に目が覚めたように思えた一瞬です。

期待していた金襴緞子ではなかった 細見美術館

期待していた金襴緞子ではなかった 細見美術館
ランチセットの前菜

実は金ぴかや絢爛豪華な色使いの絵、などなど、派手好きな嗜好があり、細見美術館『琳派と若冲』展を開催中と知り、南禅寺から再びタクシーにて美術館へ。

ランチは変わった建築の美術館内にあるカフェで♬と決めていたんですが、展覧会を見て回らないとカフェにたどり着けない順路になっていてまたもやお昼はおあずけ。

期待していた金襴緞子ではなかった 細見美術館
鯖と九条ネギのパスタ

そんな状態だったこともあるのと、意外に展示品がモノトーン(墨絵の作品ばかり)だったことで、この美術展の選択は失敗だったか…と正直後悔。

気を取り直してやっとありつけたカフェのランチはスタッフのお姉さんがご親切だったこともあって、一気に生気を取り戻せた美味しいヒトサラになりました。

細見美術館の売店はお土産探しにオススメ

細見美術館の売店はお土産探しにオススメ

美術展には少々がっかりしたものの、楽しみ方のひとつとして併設のギャラリーショップでのお土産探しはおすすめです。

街中のお土産物店にはない、洗練されたデザインのグッズが揃っていることが多いので、細見美術館では若冲の絵をモチーフにしたポチ袋やお香を買いました。

細見美術館の売店はお土産探しにオススメ

かわいらしい、または洗練されたデザインは美術館のギャラリーショップならではで、ちょっとお土産に差をつけたい時にいかがでしょうか♬

memo

細見美術館
京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
10:00-18:00(入館は~17:30)
不定休
公式サイト:https://www.emuseum.or.jp/

閻魔様とこの世のコーディネーター?小野篁ゆかりの六道珍皇寺

閻魔様とこの世のコーディネーター?小野篁ゆかりの六道珍皇寺

生き返った!!

お腹が満たされたので京の都ミステリーツアー、あと2か所、鋭意探索します!再びバスに乗って訪れたのは井戸を通ってこの世とあの世を自在に行き来をしたといわれる小野篁(おののたかむら)ゆかりの六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)。

閻魔様とこの世のコーディネーター?小野篁ゆかりの六道珍皇寺

平安時代、鳥辺野・現化野念仏寺の辺りから現六道珍皇寺の辺りは死者を埋葬する地として知られ、六道辺りは冥界への入り口と信じられていました。当時は亡骸を鳥辺野へ埋葬する前に六道珍皇寺で法要を営み、死者を弔ったと伝えられています。

小野篁は平安初期の公卿であり文人。閻魔大王と通じているといわれ、普段は公開されていないこのお寺の古井戸からこの世とあの世を往来していた、といわれています。

六道珍皇寺 これが冥界への入り口の井戸?

六道珍皇寺 これが冥界への入り口の井戸?

その井戸がこちら。遠景からしか撮影することが許されていませんが今回はたまたま特別公開中で拝見することができました。

その他地獄絵図など、普段は未公開の文化遺産も数多く見ることができたのですが、撮影はもちろん禁止でお伝えすることができないのが残念です。

六道珍皇寺 これが冥界への入り口の井戸?
六道珍皇寺 境内

縁切りのご利益は絶大⁈安井金毘羅宮

縁切りのご利益は絶大⁈安井金毘羅宮

六道珍皇寺から歩くこと10分、悪縁を断ち切り良縁を結ぶというご利益で絶大な人気を誇るのが安井金毘羅宮

悪縁を断ち切って良縁を結ぶという『縁切り・縁結び碑(いし)』がこちら。到着したのは15時半、16時でこちらのお宮の拝観は終わるというのにこの碑をくぐりたいという人の列は長蛇。いかにそのご利益伝説が絶大かがうかがい知れ私もSNSでいかにそのご利益が絶大であったかという投稿を目にしたことがあります。

悪縁断ち切りと良縁結びの願掛け方法はまずご本殿に参拝し、「形代(かたしろ)」に切りたい縁・結びたい縁などの願い事を記し、それを持って碑の表から裏へ穴をくぐり、これで悪縁の断ち切り、今度は裏から表へくぐり抜けて良縁を祈願し、形代を碑に貼るということです。

この御祈願は終日可能だそうです。

縁切りのご利益は絶大⁈安井金毘羅宮

今回私は運よく?悪縁断ち切りをお願いするような状況ではなかったのですが、いざという時はお願いしようかな…。

縁切りのご利益は絶大⁈安井金毘羅宮

でもこの長蛇の列(左側)に並ぶ気にはなれない…。並んでいる皆さんからはかなり真剣、というか、鬼気迫る気迫をひしひしと感じました。

セブンもミニストップもモノトーン 東寺南大門が面する九条通り

セブンもミニストップもモノトーン 東寺南大門が面する九条通り

京都市内の名所を巡る一日、これが締め。

京都のランドマーク、東寺の五重塔!このころ時刻はすでに17時を回っていて、お寺は閉門していました。でもライトアップされた五重塔の写真を収められればそれでいいと思っていたので付近で待ちました。がライトアップは期間限定で行っているようで一向に明かりが灯る様子はありません。

京都のランドマークといえば京都タワーなのかもしれませんがこれぞ京都の風景、と私は感じますね。

この東寺の南大門が面する九条通りで不思議に思ったのが、セブンイレブンはじめミニストップなどのコンビニが白黒のモノトーンのファサードだったこと。

セブンもミニストップもモノトーン 東寺南大門が面する九条通り

調べてみると、景観保護条例が施行されたことにより、周囲の景観を崩さないよう文化遺産の周辺のコンビニがモノトーン仕立てにされることがあるようです。

日常、自分の行動範囲内では見かけたことがなかったので、さすが古都だなぁと、後々感心しました。

おばんざいに日本酒が飲み放題 居酒屋おざぶ

おばんざいに日本酒が飲み放題 居酒屋おざぶ

さあ、夕食は京都らしい食事を味わいたい、ということで調べ上げたおばんざいと日本酒が飲み放題でお得という居酒屋・おざぶを目指して九条から四条にバスでのぼり、さらに三条までてくてく歩いてお店を目指します。

おばんざいに日本酒が飲み放題 居酒屋おざぶ

メニューはこんな感じ。時間制限で日本酒飲み放題、おばんざい食べ放題、合わせワザも可能なようです。ちなみに日本酒のラインナップがこちら。

おばんざいに日本酒が飲み放題 居酒屋おざぶ

日本酒の一升瓶が並んだ棚が2か所あり、セルフでお酌していくらでも飲み放題、というシステム。獺祭なんかも置いてあります。のんべえには確かに魅力的なお店かも。

ところがおばんざい食べ放題の方は、

おばんざいに日本酒が飲み放題 居酒屋おざぶ

氷の上に大皿で盛られて置いてある。ラップはかけてあるにしろ、このご時世…。冷えたおばんざいはツライ…ということと感染のリスクを考慮し、日本酒は飲み放題、お料理は一品料理を頼むことに。お料理は3品ほど頼みましたがそんなにお酒に強くないので1時間の飲み放題プラス、料理3品で4500円なら、もう少しいいお店で食事をしてもよかったかな…と。

おばんざいに日本酒が飲み放題 居酒屋おざぶ

いかとアスパラの炒め物♬あったかいおかずはやっぱり美味しい。

結局、獺祭以外に選んだお酒の味に満足することなく、4種ほど味わって退散しました。とにかく質より量!という方向きかもしれません。

ちなみに…

おばんざいに日本酒が飲み放題 居酒屋おざぶ

俳優の佐々木蔵之介さんの御実家のお酒も並んでいました♬

memo

日本酒とおばんざいのお店 おざぶ
月〜木・日・祝 17:00-23:00
金・土・祝前日 17:00-24:00
年中無休
公式サイト:https://jproject-shop.jp/ozabu/shop/kyoto2/

二日目の予定…つめこみすぎました(泣)。

とにかく久しぶりの京都で、修学旅行等々行ったことがある場所は省いたうえでこのボリューム…。もっと大人らしい優雅なスケジュールを組めばよかったと後悔しています。欲をかきました。

お気づきかと思いますが1日地下鉄とバス乗り放題チケットを購入したわけですが、地下鉄に乗る機会がなくバス乗り放題チケットでよかったんじゃない?と。

結局、オトナなので疲れるとタクシーに乗ってしまうわけです(笑)
究極につかれたこの日、日中買っておいたロキソニンの湿布を大量に貼って眠りにつきました。

三日目は少々、オトナらしい贅沢を予定している日。近日アップ予定です。
よろしければどうぞ続きをご覧ください♬

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