先日、自分ではとても手の届かない「超」高級な日本酒をいただきました。
その名は『百光 別誂(びゃっこう べつあつらえ)』
いただくまで、まったく知らなかったんですけど、調べてみたら様々な賞を受賞している特別なもの。
入手困難だったり、良くも悪くも話題になっていたり、興味深いお酒だったので、まとめてみました。
こちらの記事では、百光 別誂の概要・実際に飲んだ感想・受賞歴・まずい?怪しい?の真相・購入方法がわかるようになっています。
さらに百光が飲めるお店がじわじわと増えているようです、こちらも合わせてご紹介しています。
なお、この記事には一部広告が含まれていますので、ご了承ください。
百光 別誂 (びゃっこう べつあつらえ) とは
これ、日本酒なんですよ~。
瓶が洋酒みたいですよね、こんなおしゃれなお酒初めて見ました。
百光 別誂 販売元
販売元は『SAKE HUNDRED』。
シリーズのパンフレットと共に、ギャランティカードもついていました。
そして「百光」とはSAKE HUNDREDのフラッグシップブランド。
いただいた『百光 別誂(びゃっこう べつあつらえ』とは、「百光」では酒米として出羽蝶々
(でわさんさん)を使用しているのに対し、山田錦を使ったシリーズ。
百光 別誂 価格
百光 別誂の価格は720mlで定価は25,000円 + tax –
税込で27,500円、送料別、になります。
みずからは、なかなか買えないお値段です!
兵庫県産の山田錦を精米歩合18%まで磨いた純米大吟醸です。
百光 別誂 製造工程
注目すべきは精米歩合18%という数字のようで、よくお米を磨いた高級品と呼ばれるお酒でも20%~30%程度が一般的で、有名どころだと獺祭の最高級品である「獺祭 磨き その先へ」でも二割三分といいます。
精米歩合を18%までお米を磨くというのは大変に時間がかかることのようで、なんと200時間を費やしているそうです。
そうすることで、お酒に透明感がうまれるそうですよ。
ちなみに同じ山田錦を使った純米大吟醸酒では「醸し人九平次(かもしびとくへいじ」
というお酒があります。
愛知県の萬乗醸造のお酒です、味のイメージが近い気がします。最近は成城石井でも取り扱っていますね。
百光 別誂 名前の由来
さて、百光 別誂、なかなか初見では読めない名前ですが、由来はあるのかと調べると、「100年先まで光照らすように」という思いがこめられて命名されたようです。
SAKE HUNDREDの販売元・Clearの会社理念は「日本酒の未来をつくる」。
強豪の酒蔵と競い合うのではなく、日本酒業界全体の発展に貢献したい、というミッションを掲げているようです。
百光 別誂 受賞歴
そんなストーリーを持つ『SAKE HUNDRED』は、
世界的なワインの品評会・IWCのSAKE部門でゴールドメダルを受賞、世界のトップソムリエ・飲食メディアの100名による審査においてプラチナ賞を受賞。
歴史ある日本酒の品評会・全米日本酒歓評会で金賞を受賞、と数々の名誉ある賞を受賞しているそうです。
【百光 別誂 受賞歴】
2021年7月 フランス「Kura Master」 金賞
2021年9月 全米日本酒歓評会 銀賞
2022年 イギリス「IWC」、フランス「 Kura Master」、「全米日本酒歓評会」、香港「Oriental Sake Awards」、モナコ「SAKEアワード」の5つのコンペティションで入賞
百光 別誂 実際に飲んでみた感想
さて、いよいよ、百光 別誂、飲んでみることにします。ボトルに合わせて洋酒のグラスで。
味はー…。
ほのかな甘さがあって、なめらかなのど越し…。
いいお酒ってお米の甘さがいい具合に引き出されているものが多い気がするんですが、この百光もほのかな甘さがあり、ツンと鼻に来るアルコールの刺激ももちろんなし、手塩にかけられて出来上がったお酒なんだな~。
ということは、なかなか高級酒を飲む機会のないわたしでもわかります。
新鮮な果物を絞ったジュースを飲んでいるような感じ。
こういう感想で合っているのかな??と思っていたら、「桃のような味」という口コミを見つけました。そうそう!このフルーツ感は桃のかおりだ!
百光 別誂 酒造は楯の川酒造
百光シリーズをはじめとした日本酒を取り扱う『SAKE HUNDRED』は、株式会社Clearが販売しています。
このClearという会社、元々は日本最大の日本酒メディア「SAKETIMES」を運営しているメディアだそうで、代表を務める生駒さんという方は、グローバルビジネス雑誌「Forbes JAPAN」で、”次世代の日本酒ビジネスのイノベーター”として紹介され、各方面から”日本酒に精通した人物”として絶大な信頼を得ているのだそうです。
その生駒さんが「誰もが美味しいと思える日本酒を作りたい」という思いで製造を依頼した蔵元が山形県酒田市に180年以上の歴史を持つ『楯の川酒造』。
楯の川酒造は全国でも珍しい「純米大吟醸のみを造り続ける蔵元」なんだそうです。
楯の川酒造の美味しいお酒
ちなみに、百光を製造している楯の川酒造のお酒はこちらです。
味のイメージは百光に近いのではないでしょうか?
百光 別誂と同じ山田錦の純米大吟醸
百光と同じ出羽蝶々を使った純米大吟醸
百光まずい?あやしい?口コミの真相は
百光について色々調べていると、「まずい」とか「あやしい」「胡散臭い」という声が上がっていることがわかりました。その口コミは百光の真の評価に値するんでしょうか?
私見ですがわたしはこう考えます。
百光はまずい?味の真価は
はっきりいって、百光はまずくないです。
ただ、味の好みはあるのかもしれません。桃のような甘さのあるフルーティーな味わいを感じたわたしは好みの味でした。「だから辛口が好きっ」という方には、失望感を与えてしまうかもしれません。
さらに、日本酒をたくさん味わっている方ではないわたしですら、あの時のあのお酒の方が美味しかったかも?と思えるお酒、つまり百光よりも美味しいと感じるお酒は正直あります。
でも、百光とそのお酒を並べて比較しながら飲んだわけではありません。
「あの時美味しかった!」という感想の中には、旅情が混じっていたり、お腹が空いていたからかもしれないし(笑)、飲んだ時のシチュエーションの記憶に左右されていることも考えられます。
重要なポイントは、味わいと価格のバランスだと思いますが、こればかりはどう感じるか個人差があると思いますので、百光の価格が妥当か否か、私には判断がつきません。
ただ、いただき物だったので、しかも高級な!
もらって嬉しかったことは間違いありません!
百光はあやしい?胡散臭い?
この疑問は百光の広告があまりに目立つので、百光の真価に反して煽り過ぎなんではないか?
という反感から生まれているようですね。
たしかに希少価値感をクローズアップした販売戦略は、うまいな~と感じます。
そこに実力(味)が伴っていなければ腹立たしく感じるかもしれませんが、百光の生産過程を見れば手をかけて醸されていることがわかりますし、パッケージなんかも美しく装丁されて気を配っていることがわかります。
もし自分が、自信のある商品を発表するとすれば、同じように宣伝するな…
と思えば、百光の目立つ広告も「マーケティング上手」という一言でカタがついてしまうような気がします。
百光の評判について、ここまで書いて改めて気づきました、百光は自宅用に買う、というより贈答品に向ているなぁ、と。
この点に関しては、販売元のClearも、「人生の祝福や新たな挑戦、大切な人へのプレゼントに”未来への光”を表現する一本にしたい」と願っているようですね。
百光 別誂 購入方法:事前申し込み必須
こんな高級なお酒、もらったら嬉しいですよね。
もし誰かに贈るとしたら、どこで買えるんだろう?
ネットで検索してみたら…Amazonでは取り扱いがない。
楽天でヒットした商品は転売品のようで、1.3倍のお値段になっていました。
定価で百光を買うとしたら、販売元の『SAKE HUNDRED』の公式サイトから申し込むしか方法がないようです。
SAKE HUNDREDが販売するお酒の中でも、百光 別誂は特に人気が高く、購入希望が26万人を超えたベストセラー商品となり、かなり入手困難なようですが、事前登録をしておくと、順次案内メールが届き、その時点で辞退することもできるようです。
事前予約までしてプレゼントしてくれたんだ…。
ますます、良いものをいただいたこと、めったにない経験をさせてもらったことに感動し、ありがたく思いました。
大事に、大事に飲もう♡と思いつつ…
家族と分かち合って4日間で空にしました。
上記のサイトから予約申し込みが可能です。
百光が飲めるお店
SAKE HUNDREDのサイトを見ていたら、百光が提供されているお店の紹介がありました。
でもやっぱりごく一部の”高級な”ホテルやレストランだけのようです。
アマン東京『武蔵 by アマン』(東京・大手町)
百光が飲めるお店、1件目めは「アマン東京・武蔵」。
武蔵は青山で一つ星を獲得したことがある江戸前寿司の名店です。
武蔵のソムリエさんによれば、「世界一の酒リストを作りたかった」という理由で、百光をラインナップしたそうです。
百光にマッチングさせたいのは香箱蟹や蒲郡産の車エビの握りだそうです。
星のや東京 ダイニング(東京・大手町)
百光が飲めるお店、2件目は「星のや東京 ダイニング」。
こちらも憧れの素敵ホテルです。ちなみに星のや東京のダイニングは、宿泊者しか利用できないそうです。
料理長の浜田さんによれば、百光は「梅や葡萄のような甘味と酸味を併せ持つ食材にあわせたい」とのこと。
御料理 宮坂(東京・南青山)
3件目、こちらは2015年開業以来、5年連続でミシュランの星を獲得したという「御料理 宮坂」。
和食と京料理の修業を積んだという店主の宮坂さんは「SAKE HUNDREDの想い、チャレンジに共感した」ということで百光を提供するようになったのだそうです。
つきじ治作(東京・築地)
最後にご紹介するのは、昭和6年に開業、岩崎弥太郎の別邸を改築したという「つきじ治作」。800坪もの敷地を有して、四季折々の御料理が提供されます。
つきじ治作では「百光」「百光別誂」「思凛」の3銘柄が揃っているそうで、懐石料理や水炊きとの相性がバツグンなのだとか!
つきじ治作が百光を取り扱うようになったきっかけはネット検索らしいです。百光の瓶からオーラを感じ取ったのだとか、さすがにお目が高いです。
参考サイト:Sake Hundred
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