更年期と呼ばれる世代になって、不眠や不安などちょっとした不調が気になりはじめたのでエクオールサプリメントを服用し始めました。
薬ではないから劇的に回復するとははじめから考えてなかったものの、飲み始めて1日目、2日目はなんだか朝の目覚めがすっきりとしていていい感じ。
このまま服用を続けようかな…と考えてはいるけれど、エクオールのサプリメントって副作用の心配はないのでしょうか?
ちょっと気になったのでエクオールのサプリメントの副作用の有無について、調べてみました。
また、調べて行くうえで、乳がんとエクオールサプリメントとの因果関係を心配されている方も多いと気づいたので、合わせてご紹介していきます。
参考になれば幸いです。
エクオールに副作用はある?ない?
結論から言えば、エクオールのサプリメントは食品なので副作用はありません。
例えば現在私が服用している「エクオール+ラクトビオン酸」は名称「大豆胚芽抽出発酵物含有食品」とされています。「食品」です。
【原材料名】
ビール酵母
ラクトビオン酸含有乳糖発酵物
大豆胚芽抽出発酵物/HPMC、
カラメル色素
ほぼ日常的な食生活から摂取している自然由来の成分が主になります。
この中で聞きなれないものといえば「ラクトビオン酸」ですね。
ラクトビオン酸は長寿が多いことで知られるコーカサス地方のカスピ海ヨーグルトに多く含まれるオリゴ糖の一種。
腸内環境を整える作用をはじめ、カルシウムの吸収をサポートし、エクオールの産生を促進する機能も持っています。
このようにエクオールの成分は主に食品からできているので薬の様な副作用はないといえます。
ただし、以下の場合はエクオールの摂取を控えたほうがいいと言われています。
□大豆アレルギー
□妊娠中
□授乳中
大豆アレルギーの方はもちろん、妊娠中・授乳中の摂取においては安全性に関するエビデンスが無いので避けたほうが良いとされています。
それからこのサイトでご紹介している「エクオール+ラクトビオン酸」には乳糖が含まれています。
乳糖は乳アレルギーがある場合にはアレルゲンとなる場合がわずかにあるようなので、
乳アレルギーがある場合はかかりつけ医に相談するなどしたほうが良いでしょう。
エクオールと乳がんの因果関係は?
エクオールで乳がんになることはありません
エクオールの副作用を調べていく中で、エクオールと乳がんの因果関係について検索されていることが多くありました。
これはエクオールが女性ホルモン・エストロゲンと似た作用を持つため乳がんリスクが上がるのでは?という不安からきているようです。
ではエクオールを摂取すると乳がんリスクは上がるのか?
答えはNOです。
むしろ乳がんの権威である医師によれば、更年期症状にはもちろん、乳がん治療の過程でエクオールサプリメントを提案することもあると言います。
日本人の乳がん患者のおよそ7割がエストロゲンをエサに増殖するタイプのがんといわれています。
そのため乳がんの治療の過程では、ホルモン治療によりエストロゲンの分泌を減らし、がん細胞が増えるのを防ぎます。
この治療を受けると結果的に更年期と同じ状態になってしまいます。
でも、エストロゲンを補充するHRT療法は使えません。
そこで活用されるのがエクオールです。
また乳がん治療にはエストロゲンをエサに増殖するタイプの乳がんだけではなく、すべてのタイプの乳がんにホルモン補充療法・HRT療法は使えません。
ちなみに乳がんだけではなく、重い肝臓病、脳卒中、心筋梗塞、血栓症、原因不明の不正出血の持病がある方にもホルモン補充療法・HRT療法は使えないそうです。
以下に日本乳癌学会専門医である土井卓子医師による
「更年期ラボ<乳がんが増え続ける時代にいつまでも健康に生き続けるために」
からの引用をご紹介しておきます。
更年期症状にはもちろん、乳がんの治療の過程で、サプリメントをご提案することもあります。
乳がんの治療の過程で、更年期のような症状が現れることがあります。
私は、このような方や、更年期の諸症状があるけれどHRTは気が進まないという方に、大豆イソフラボンの代謝産物である「エクオール」のサプリメントをおすすめしています。
エクオールは体内でエストロゲンに似た働きをするため、症状の緩和が期待できるのです。
もちろん普段の食生活から大豆食品を積極的に食べることは大切です。
しかし、たとえば毎日欠かさずに味噌汁を2杯飲むのは難しいと思うので、サプリメントを上手に取り入れてみましょう。
エクオールは私も摂っていますが、食品なので副作用の心配がありませんし、使用して1~2ヵ月くらいで変化を感じる方が多いようです。
引用:「更年期ラボ<乳がんが増え続ける時代にいつまでも健康に生き続けるために」
エクオールはむしろ乳がんを抑制する効果も期待されている
もう少しエクオールと乳がんの因果関係について深堀してご紹介します。
エクオールは乳がんを発生させるリスクがないどころか、むしろ乳がんを抑制する働きがあるとの期待もされているようです。
乳がんは細胞の遺伝子情報の異常によって発生します。
そして乳がんの成長には女性ホルモン・エストロゲンの作用が関係しているといわれています。
一方でエクオールは、エストロゲンと似た作用を持つとともに、「抗エストロゲン作用」も併せ持つといわれています。
これは乳房にある乳管という器官において、エクオールが受容体となって過剰なエストロゲンの供給を抑えるため、といわれています。
さらに先述した土井卓子医師の談話にもあるように、一定数ホルモン補充療法・HRTを敬遠する方がいるようです。
これはHRTによるエストロゲンの過剰分泌による婦人科系がんの誘発に繋がるのではという不安からきているようです。
更年期症状の治療においてはホルモン補充療法・HRT療法が一般的とされていますが、HRTの発がんリスクを避けるという意味合いにおいても、代替治療としてエクオールの処方を促すケースもあるようです。
エクオールの適切な1日の摂取量は?
エクオールには副作用や乳がんになる心配がないとわかったところで、では1日にいったいどれくらいエクオールを摂取すればいいのか?ということに触れておきます。
エクオールは1日の摂取目安は10㎎とされています。
これは様々な研究データと臨床結果に基づいてエクオールの摂取目安は10㎎と定められたところからきています。
もしエクオールサプリメントを服用することになっても早く治したいからといって、多量に摂取するのはやめたほうがいいでしょう。
内閣府食品安全委員会では、「大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値は30㎎」とし、日常的な食事と合わせた大豆イソフラボンの摂取量を1日70㎎~75㎎と定めています。
エクオール10㎎は納豆に置き換えると約1パック分に相当します。
ただしエクオールは体内で代謝された後、尿とともに1日で排泄されてしまいます。
日常的な食卓に上がる「大豆食品」+エクオールサプリメントを補助として捉え、毎日コンスタントに摂取していくことが大切といえそうです。
【更年期の学び2】気になる!エクオールの副作用 乳がんとの関係は?・まとめ
では最後に【更年期の学び2】気になる!エクオールの副作用 乳がんとの関係は?のまとめです。
💎エクオールは食品由来なので副作用の心配はありません
ただし、大豆アレルギーや乳アレルギーを持つ場合はエクオールの服用には慎重に。
妊娠・授乳中は服用を避ける。
かかりつけの医師に相談のうえで摂取を検討すること。
💎エクオールを服用することによって乳がんになる心配はありません
むしろ乳がん経験者には積極的に推奨され、また乳がんリスクを避けたい、という方にも服用されています。
ただし1日の摂取量を守る、という前提の上に成り立ちます。
推奨摂取量を超えて服用することはやめましょう。
✔エクオールは1日10㎎まで
✔1日の大豆イソフラボンの総量は70㎎~75㎎を上限に
以上、エクオールの副作用の有無、乳がんとの因果関係を調べた【更年期の学び2】でした。
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