エクオールって何? 大豆イソフラボンとの関係
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最近よく聞くエクオールって何?
答えは大豆イソフラボンに含まれる「ダイゼイン」を基に
お腹の中で腸内細菌によってつくり出される成分が『エクオール』です。
エクオールは女性ホルモン・エストロゲンと似た作用を持つことが知られています。
エクオールは、年齢を重ねることによって自律神経や免疫機能の乱れを
感じ始める女性の更年期症状を軽減してくれる成分としていま注目されています。
エクオールを摂るとどんな効果があるの?
このエクオールを摂ることによって注目されているのが
女性ホルモンの減少によって起こる更年期症状の改善です。
ある研究では、更年期症状の重症度と大豆イソフラボンや
エクオールの尿中排泄量の関係を調べると、
更年期症状が重い人の方がエクオール排泄量が少ない、という結果が出ています。
つまり更年期症状が重い人ほどエクオール産生能力が低い、
という結論が示唆されています。
![エクオールを摂るとどんな効果があるの?](https://happy-travel.tokyo/htwp/wp-content/uploads/2021/07/45d05a3e1708f38736374a4cbd807feb.jpg)
さらにはエクオール含有の栄養補助食品の摂取と、ホルモン補充療法による
効果を比較する研究では、更年期症状全般の症状について、
3か月目に同じくらいの改善効果が見られる、という臨床試験結果があります。
エクオールを摂ることで注目されているのは更年期症状の改善ばかりではありません。
お肌のハリの改善や、脂質、内臓脂肪、動脈硬化、
閉経後の女性に多い骨粗鬆症の改善効果も確認されています。
エクオールと女性の更年期症状の関係は?
![エクオールと女性の”ゆらぎ”の関係は?](https://happy-travel.tokyo/htwp/wp-content/uploads/2021/07/432dd08858c5661629693429d019af2b.jpg)
女性は一般的に40歳を過ぎるころから卵巣機能が低下しはじめます。
卵巣機能が低下すると、女性ホルモンが十分に分泌されなくなります。
女性ホルモンが十分に分泌されなくなると、脳の視床下部から
「もっとホルモンを分泌するように!」との指令が出されます。
ところが卵巣機能が低下しているから十分にホルモンを分泌することができない。
でも脳はホルモン分泌を促す指令を出し続ける…。
この繰り返しによって視床下部がパニックを起こし、
自律神経や免疫系のバランスを崩してしまう現象が「更年期症状」といわれ、
重症化すると「更年期障害」と呼ばれます。
その症状は急なのぼせや発汗、動悸、不眠など、様々。
女性ホルモンが健康で活気のある日常生活を送るうえで
とても重要な働きをしていることがわかりますね。
あなたはエクオール弱者になっていない?
ところが、日本人女性の2人に1人、あるいは3人に1人しかエクオールをつくれないことが
研究によってわかっています。
なぜでしょう?
腸内細菌の種類は様々で、腸内フローラのバランスは一人ひとり異なります。
そのためエクオール酸性菌をそもそも持っていなかったり、
腸内環境が乱れていると、『エクオール』に変換することができないからです。
だから、積極的に豆腐や豆乳などの大豆食品を摂っていても
エクオールに変換できず、そのまま排出されてしまうことがあるんです。
そこで大切なのは、エクオールを摂りながら
さらにそのエクオールを増やしていくために腸内環境を整えること。
腸内フローラが整っていなければせっかくの腸活も無駄になってしまうのです。
![あなたはエクオール弱者になっていない?](https://happy-travel.tokyo/htwp/wp-content/uploads/2021/07/bd93b0a04fd733989f382a1ad8c54a7b.jpg)
腸内フローラを整えるためには乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌などの
善玉菌のえさになる食品成分を摂って善玉菌を増やしていく
「プレバイオティクス」という概念が大切で、オリゴ糖などがよく利用されています。
ここで少し腸活について触れておきます。
腸活についてご存知の場合は読みとばしてください。
「プロバイオティクス」という言葉はよく耳にします。
プロバイオティクスとは「腸内フローラのバランスを改善することによって
宿主の健康に有益に働く生きた微生物」と定義されていて、
食品としては生きた菌が含まれるヨーグルトや納豆が代表的です。
この「プレバイオティクス」と「プロバイオティクス」を組み合わせ、
生きた善玉菌と善玉菌のエサを同時に摂取して効果的に腸内環境を改善していこうという
「シンバイオティクス」という概念が現代の腸活において一般的になっています。
ここで「プレバイオティクス」「プロバイオティクス」「シンバイオティクス」
の違いについて参考にしたサイトの引用を入れておきます。
腸内細菌の餌になるプレバイオティクス
プレバイオティクス(prebiotics)は1994年にイギリスのGibsonとRoberfroidによって提唱された概念で、「大腸の特定の細菌を増殖させることなどにより、宿主に有益に働く食品成分」と定義されています。つまり、プロバイオティクスが菌そのものの作用によって腸内環境を改善するのに対し、プレバイオティクスは有用な腸内細菌の餌となる食品成分を摂取することによって腸内環境を改善するということです。
プレバイオティクスには、次のような条件が求められており、オリゴ糖などがよく利用されています。
①消化管上部で分解、吸収されないこと
②大腸に共生するビフィズス菌などの有益な細菌の栄養源となり、それらの細菌の増殖を促進すること
③腸内フローラを健康的な構成に改善できること
④ヒトの健康に対し有益に作用すること
生きた菌を摂取するプロバイオティクス
プロバイオティクス(probiotics)は、有害な病原細菌を抑制する「抗生物質(antibiotics)」に対して提唱された概念で、1989年、イギリスの微生物学者Fllerにより「腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に有益に働く生きた微生物」と定義されました。つまり、腸内環境を良くすることによって私たちの健康に役立つ微生物がプロバイオティクスです。プロバイオティクス食品として、生きた菌が含まれるヨーグルトなどの発酵乳、納豆などが挙げられます。
なお、プロバイオティクスには次のような条件が求められます。
①安全であること
②ヒトの腸内フローラを構成する細菌であること
③胃液、胆汁などに耐えて生きたまま腸に到達すること
④腸内で増殖できること
⑤ヒトに対して明らかに有用であること
⑥食品などの形で有効な菌数を維持できること
⑦取り扱いやすく安価であること
双方を組み合わせたシンバイオティクス
シンバイオティクス(synbiotics)は、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせたもので、1995年にGibsonらによって提唱されました。腸内フローラのバランスを整える生きた菌であるプロバイオティクスと、腸内の有用な菌の餌となるプレバイオティクスを同時に摂取することで、より効果的に腸内環境を改善し、健康増進に役立つと考えられています。
医療の現場では、感染防御や炎症抑制などにシンバイオティクスが応用されています。
引用元:公益財団法人日本ビフィズス菌センター/腸内細菌学会ホームページより
エクオールを作れる人か作れない人か検査することもできる
ご自分がエクオールを作れる人か、作れない人か、ソイチェックを行うことで
調べることができます。
ソイチェックについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
エクオールと腸活 ワンセットで更年期対策することが有効
![エクオールと腸活 ワンセットでゆらぎ対策することが有効](https://happy-travel.tokyo/htwp/wp-content/uploads/2021/07/118624b03ec86237d437e898d1bbf6b2.jpg)
エクオールとは何か、エクオールを効率的に増やしていくにはどうしたらいいか、
わかりましたね。
ただこのエクオール、摂取したとしても1日~2日程度で体内から排出されてしまうのです。
大切なのは毎日エクオールを補っていくことです。
エクオールとエクオールの産生をサポートする善玉菌とを適切に摂取して、
健やかな腸内フローラを形成し、腸内環境を整えることが
更年期症状に悩まされる世代の女性の健康と活力に欠かせないのです。
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