とある年の瀬に箱根神社にお参りした際に知った『大祓』という神事。
氏神様として参拝している自由が丘は熊野神社でも行われていることを知って、今年の6月に『夏越の大祓』をお願いしました。
大祓の儀式は夏・冬セット。そろそろ『年越しの大祓』の日程を確認しよう!と思っていたところへご案内の封書が届きました。
年越しの大祓とは
『大祓』(おおはらえ・おおはらい)とは、神道儀式のひとつで毎年6月と12月の晦日の日に行われるお祓いの儀式。祓いは浄化の儀式として宮中や神社で日常的に行われているそうですが、万民の罪穢れを祓うとして『大祓』というそうです。
要するに半年間のうちに溜まった日常で犯してしまった罪や穢れを祓って次の半年間の開運を願う、というお祓いの儀式。神社にお参りをかかさない、もしくは神社仏閣巡りが好きという方なら御存知の方も多いでしょう。
大祓の受け方
大祓のお知らせの封書には形代(かたしろ)と大祓とはなんぞや、という説明書きが同封されています。
形代とは人形の白い紙で、ここにお祓いを受けたい人の氏名を記入し、身体を撫で息を吹きかけて自分の穢れを人形に移します。神社ではこの形代をお祓いし、清めてくださるわけです。
この形代には自分はもちろん、家族の氏名を記入することもできます。熊野神社の場合は6枚の形代をご用意してくださっていたので自分も含め、親兄妹とその家族の氏名も記載しました。
この形代を大祓の儀の日に神社に持参し神社にお預けしお祓いを受けます。
大祓を受けると授かるもの
本来であれば熊野神社の大祓の儀は30日の午前から15時ころまでですが、所用があって伺えないため今朝初穂料と共にお預けしてきました。ちなみに初穂料は1,000円以上お納めくださいとの注意書きがあります。
初穂料と共に形代をお預けすると引き換えに写真のような何やらたくさん入った袋とそれとは別にお守りを授けてくださいます。
袋の中身がこちら。小さな茅の輪、御屠蘇、お神酒飴、大祓のいわれの物語が記載された冊子、など。
茅の輪とはチガヤという草で編んだ輪の事で、規模の大きな神社では人がくぐり抜けることができる大きな茅の輪を設置するところもあります。熊野神社には大きな茅の輪は設置されないのでミニサイズでお部屋にお供えしましょう、ということですね。
和風のスワッグ、といった感じで案外可愛らしいものです。
御屠蘇には『屠蘇散』という十数種類の薬草から調合された粉末が入っていて、大晦日の夜に約1合のお酒に混ぜ6~7時間浸し服する、とあります。中国三国時代に華陀(かだ)という名医が始めたものだそうで、邪気を払い魂を蘇らせるとされたことから『屠蘇』と名付けられました。
一年の始まりにこれを服すると年中の災厄を避け、福寿を招くといわれています。これが今のお屠蘇の由来になっているようですね。
そしてこの福袋のようなセットとは別にいただけたのがこのお守り。「いくつでもどうぞ」とのことでしたので、形代に記載した人数分のお守りをいただいてきました。
ミニサイズなのでお財布の中に入れて持ち歩こうと思います。
初詣ばかりではなく年の終わりのお参りも大切
信仰が深い方たちにいわせると、年の終わりにこそ氏神様にお参りし、一年を難なく過ごせたことを感謝するお参りをするべきとおっしゃいます。
私たちはついつい初詣にばかり気を取られ、いつも神様に「お願い」することばかりをしてしまいますが、いつも見守ってくださっている「お礼」からまずするべきだとハッとさせられました。
災難続きの2020年でしたがお参りしたことで気持ちだけでもすっきりとした気分になれ、新年を迎えることができるのは少し心が穏やかになれていいものだな、と思います。
どうか2021年にはコロナが終息し、穏やかな日々を取り戻すことができますように。
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