東京・自由が丘とは、正確には目黒区南西部の自由が丘1丁目から3丁目の行政地区。
東京の城南地区に位置する比較的名前の通る住宅地。
広域には行政地区の自由が丘と、奥沢の一部を自由が丘と呼称する。
そんな自由が丘の賃貸に住んで約8年、感じたこと・思ったことを書いてみます。
ただの独り言。
自由が丘は意外に猥雑だった
関東某県出身の私にしてみれば、『自由が丘』という響きには憧れと、敷居の高さがあり、以前はこの町に住む、なんて想像もできなかった。
実際、ここへ引っ越してくる際も、検討エリアに自由が丘、なんてこれっぽっちも考えてなかったんだけど、不動産屋のエラーで、「じゃあ見るだけ見てみましょ」という軽い気持ちの物件下見が縁となり、こんなに長く居ついてしまうことになるとは。
結果的に、不動産屋のポテンヒットになった。
いざ越してきてみると、新興住宅街に生まれ育った私には、複雑に入り組んだ道がなかなか覚えられず、Google mapなしで自由自在に駅周辺を歩けるようになったのは、1年半、いや2年近く経ってからだと思う。
かなりの方向オンチであることは、認めます。
駅からの各方面への道は、曲がりくねって広がり、また同じところに戻ってきた、なんてことを何度も繰り返したなぁ。
古くから人が住んでいた町は、都市計画のしようもなく、こういうものなんだろう。
そんな道の複雑さと同時に驚いたのは、自由が丘という町は、結構猥雑な場所も存在するという事。
風俗店あり、パチンコ屋あり、特に駅・北口改札を出た方面には、居酒屋が乱立、ファストフード店多く、THE・繫華街、といった印象。
肩を怒らせて歩くこわもてさんや、露出多めの出勤前のホステスさんも、歩く。
正直なところ、ちょっとがっかりした半面、親近感も沸いて、ホッとした気持ちになったことを思い出す。
自由が丘にはなぜか進学塾が多い
その一方で、なぜか進学塾がめちゃめちゃ多い。
理由はわからないが、いずれ調べて書いてみようと思う。
それにしても、人の多さに反比例して、歩道が狭く、注意力散漫な小さな子供には、危険な場所も多く感じられる。
そのせいもあるのか、塾帰りの子供を出待ちする父兄が、夜間になると道に溢れる。その交通整理をする、警備員もいる。
以前住んでいた門前仲町では考えられないくらい、子供の数が多い。
食べ物の誘惑は想像通りのあらがいがたさ
「スイーツフォレスト」なんていう商業施設があるくらいだから、当然パティスリーをはじめとした、『甘いもの』を売りにしたお店も多い。
越してきたころは、いちいち味見していてはお財布も体ももたない、と避けて歩いていたが、TV放映されて話題になればやっぱりくすぐられる。
スイーツショップが増えた原因としては、いろんな説があるが、日本初の「モンブラン」を提供した店があること、超有名パティシエがフラッグシップショップを開いたこと、が挙げられる。
やはり、そうした飲食店の競争は、激しい。オープンしては、一年もたずに閉店していくお店も多い。
コロナ禍で、数カ月単位で入れ替わった物件もいくつもある。
そして意外にチェーン店が多い。
これは私見だが、自由が丘は飲食店の出店が後を絶たない。やっぱり食を目当てにひとが集まる街だけに、ここで勝負をしたい、と考えるオーナーが多いのだろう。
でも個人経営の店の場合、家賃高めの自由が丘で、継続して商売を続けていくだけの採算ラインを維持することは、難しいだろう。
そうなると、やはり強いのはチェーン展開して総合的に採算調整できる大手レストラングループだろうな、と。
公共交通機関は充実 でもアクセスは…
自由が丘は、東急東横線と、東急大井町線のに2路線が交差する駅。
路線を2つも選べる、というのはやっぱり交通の便がいい部類に入るとは思う。
でも本当に便利かどうかは、目的地による。当たり前だけど。
私は東京に隣接した県に実家があり、帰省する際は正味2時間はかかる。2時間て?!
例えば東京から東北新幹線なら仙台を越えられる、北陸新幹線なら富山、東海道新幹線なら新大阪にリーチ!
門前仲町に住んでいたころは、渋谷にも東京にもアクセスがよかった、だから都内で遊ぶにも、ちょっと遠出の旅行にも便利。だから帰省時もそれなりに。
しかも水天宮が近かったので、リムジンバスを使った空港へのアクセスも超便利だった。
そう、自由が丘は、空港へのアクセスが悪い。羽田へは在来線を乗り継ぎ、成田へは渋谷まで出向いてリムジンバスに乗るか、やはりエアポート特快に乗り換えが可能な駅まで在来線を乗り継いで行くか。
だから「アクセスの良さ」というのは、時と場合により変わってくるもので、2路線利用できるから便利、というのはどちらかが事故で止まっても迂回できる、という程度の便利さでしかない、と感じている。
路線バスも走っているが、渋滞必至でただただ遠回り。
例えば渋谷まで出ようとすると、50分は見た方がいい。
マイカーはハードル高すぎるでしょ
じゃあ、車移動はどうなのか、というと、まず自由が丘でマイカーを持つことのハードルの高いことといったら。
免許証を持っているので、カーライフへの憧れはある。
通勤に使いたい、とはいわないけど、思い立ったら週末にドライブ、温泉、海を見に行く、etc。流行りのキャンプに行くのもいい。
車があれば行動範囲が広がって、好きな時に行きたい場所へ行ける。運転しながら思いっきり歌って、ストレス発散、もいい。
では…と、ざっくりとだが、駐車場の月額相場を調べてみると、おおよそ3万くらいか。
駐車場プラス、車両代、保険、車検、などなど考えたら、大枚はたくことは覚悟しなければならない。
とてもじゃないけど、1週間に一回運転するか否かでは、車なんか持たない方がいい。
だったらカーリースとか、カーシェアだよね、っていう話になる。
で、借りたりシェアしたりするかっていうと、その手続きもめんどうだし、普段運転していない恐怖から足がすくむ。すると、借りない、シェアしない、っていう結論にいつもたどり着く。
自由が丘は週末混雑必至
週末の自由が丘は、完全に観光地と化す。
そしてなぜか、歩行者天国をやる。買い物にはことかかない街だから、ブラブラと車を気にせずショッピングを楽しめるのは、「遊びに来た人」たちにとっては好都合だろう。
でも住人にとっては?
周辺道路も週末は大渋滞が巻き起こる。
古くからある街だから、道幅が十分に確保されていない、という事情もある。それに加えて高架化されていない東急線の踏切問題も輪をかける。
どうにかならない?開かずの踏切
踏切がある町ってこんなに大変だったっけ??
生まれ育った町は、鉄道が高架式ではなかったから、踏切があった。だから初めての経験じゃあ、もちろんない。
関東で有名な「開かずの踏切」のワースト5といえば、大井町線・戸越公園駅だったり、京王線・千歳烏山駅だったり、京王線・柴崎駅だったり、京王線・下高井戸駅だったり(京王線よ…)、南武線・平間駅だったりが、新聞記事にもなるくらい悪評高い。
…そこまでではないんだけど、自由が丘駅周辺も、地味に開かずの踏切問題がある。
自由が丘駅から田園調布駅に向かう間にある踏切をよく通るんだけど、電車3本見送ったわ…、がけっこうある。
門前仲町は地下鉄だったから、こんな思いをしたことはなかった。(門前仲町、かなり気に入ってるみたいだ)
でもそういった不便な部分も、長く住んでいるとコツがつかめてきて、例えばいま家を出るとあそこの踏切で足止めを食うから、ちょっと早めに出よう、なんていう小ワザも生まれてくる。
自由が丘の賃貸物件の家賃
賃貸物件サイトを見るのが趣味で、サイトを開いては今度引っ越す時はこんな部屋で、こんなインテリアで…という夢想をして楽しむことがある。
例えば自由が丘でひとり暮らし、と想定して、ぐっすり眠れるように寝室は別で、最新スペックの設備で1LDK…という検索をすると、だいたい15、16万円くらいは覚悟しないと見つからない。
月々はなんとか支払えたとしても、更新料はどうするんだ??
想定内で家賃は高いけれども、その一方で、わりと築年数が古い物件が多く、その点を割り切れれば、8万円くらいからでも部屋は借りられる。
自由が丘はそんなに高嶺の花ではない。あきらめと割り切りが肝心なだけ。
自由が丘で家を買うと…
不動産物件の投げ込みチラシを見るのが好きで、気に入った間取りのものは保管しています。
ただし、用途は妄想にふけるに限る。
先日、興味深いタイトルのチラシがあり、そもそもこの記事を書いてみようというきっかになったチラシでもある。
「月々5万円台で自由が丘に暮らせる/利便性・眺望・日当たりが魅力のマンションです」
食いつくよね。
どんなふれこみの物件かというと、
●自由が丘駅・徒歩8分
●2K+眺望良好なバルコニー
●南東角部屋+日当たり良好
●複数路線アクセス可能な好立地
●安心・安全の管理体制
ふむふむ。
スペックは、
●約29㎡(!)
●築年数56年(!!)
これで販売価格、2,380万円(!!!)
この部屋売れるんだろうか?
でも需要はさまざまだし、いらなくなったら住み替えればいい、とライトな感覚で購入できる人も少なからずいるだろう、いるだろう…。
ちなみに小・中学校は徒歩圏内、最寄りスーパーは成城石井、です。
お風呂とトイレとシステムキッチンは新品に交換済み。室内クロスとフローリング、内壁塗装もリノベ済みだそう。
管理会社は東急コミュニティー。
自由が丘に住むなら東急カードでポイント貯めよう
そうそう、この辺りに住むんだったら、東急カードを持って、電気やガスも東急グループ、買い物も東急ストア、で固めれば、東急ポイントがどんどんたまっていきます。
ポイント付与の対象は、東急の直営グループだけでなく、東急のテナントショップも対象。
例えば自由が丘なら、駅構内のテナントショップ「etomo」など。
2022年9月現在、ビブリオテーク、TWG Tea 自由が丘、Ben’s Cookies、ゴンチャ エトモ自由が丘店、Oz bread、天ぷら天虎、自然食品F&F、ブッツサンドウィッチ、ラ・パン、自由が丘スイーツStation。
上記のお店では、ポイント付与はもちろん、利用することもできる。
TWG Teaはシンガポールの高級紅茶のお店。50gで3,000円なんていう高級紅茶も(!)、貯めたポイントでなら、手を伸ばしやすい。
東急カードはクレジットカードタイプと、現金タイプがあって、クレジットカードタイプなら100円で1ポイント付与、現金型なら200円で1ポイント付与。
東急ストアでの買い物なら、なんと200円で3ポイントもゲット!
私は昔の仕事の名残でJALカードに絞って利用、今はもっぱら丘マイラーなので、東急カードは現金型を携行してます。それでも1年で10,000ポイントは貯まるかな?
東急ポイントはJALマイルに交換することもできるし、パスモにチャージすることもできるから、いつか乗り換えてもいいなぁと思いつつ、既存の支払い先を変更するのがめんどうで、ダラダラとJALカードを利用し続けている怠惰な私です。
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